ロケットが飛ばない!それでも種子島観光を楽しむ方法を「旅の達人」が紹介

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著者であるわたしは、H3ロケット7号機の打ち上げを見るため、2025年10月にJAXAの発射基地がある鹿児島県の種子島に行きました。しかし島に到着した直後、打ち上げ延期のニュースが流れたのです。

「せっかく種子島まで来たのに、どうやって過ごせばいいのだろうか?」とがっかりしましたが、すぐに気持ちを切り替えて、旅行を楽しむことを考えました。

実はロケット打ち上げの延期は珍しくありません。ロケットの発射に期待して種子島を訪れる多くの人が、同じような経験をしているようです。そこでこの記事では、ロケットの打ち上げが延期になったときに備えて、事前に知っておくべき種子島の情報を、わたし「旅の達人」が紹介します。

この記事では、以下の悩み事への解決策を紹介します
  • ロケット発射が延期になったが、どうやって過ごせばいいのかわからない
  • ロケット以外の種子島の観光スポットを知りたい
  • 種子島ならではの美味しいグルメを教えてほしい
目次

種子島ってどこにあるの?観光をする前に押さえておきたい基本情報

種子島の場所の説明

種子島は、九州南端から南に約40km離れた場所にある鹿児島県内の離島です。その面積は444㎢と日本で8番目に大きな島であり、島内には約27,000人が暮らしています。
近年では本土から多くのサーファーが移住しており、マリンスポーツも盛んな、活気に満ちた島です。

この種子島に行くためには、以下の3つの方法があるので、それぞれ見ていきましょう。

種子島へのアクセス

キャリーバッグを持って空港にいる女性

種子島には、東京や大阪などの大都市から直行便(飛行機)が就航していないため、鹿児島を経由して行くことになります。
鹿児島から種子島に行くには3つの方法がありますので、それぞれのメリットとデメリットとともに、みていきましょう。

  • 飛行機(鹿児島空港~種子島空港)
    • 飛行機を乗り継いで遠方から来る人には便利。
旅の達人

鹿児島空港は鹿児島市内から車で40分ほど離れているため、市内観光も考えている人は不便に感じるかもしれません。またフェリーや高速船に比べて運賃が最も高い点のデメリットといえるでしょう(通常料金20,130円)。

  • フェリー(鹿児島港~西之表港)
    • 他の方法と比べて、最も安い運賃で種子島に行ける。フェリー「はいびすかす」での運賃は大人3,800円(フェリー会社や乗船時期によっても金額は異なる)。
    • フェリーが発着する鹿児島港は鹿児島市内にあるため、市内観光も考えている人には便利。
    • 事前予約をすれば、自動車や二輪車なども運べる。
旅の達人

フェリーは、飛行機や高速船に比べて、最も時間がかかる交通手段です。上記で触れた「はいびすかす」での乗船時間は3時間40分です。

  • 高速船(鹿児島港~西之表港
    • 高速船の発着場所も鹿児島港であるため、鹿児島市内の観光を考えている人には便利。
    • フェリーの半分以下の時間で種子島に到着できる(高速船の乗船時間は1時間35分)。
旅の達人

高速船を利用する場合には、注意すべき点が3つあります。
自動車や二輪車は運べません。
②全席予約制です。長期連休などの繁忙期には、事前予約をして
 おかなければ、希望する便に乗れない場合があります。

③種子島に行く高速船は一日6~7往復就航しています。なかには
 指宿や屋久島を経由する便もあり、誤って乗船すると、
 種子島に到着するまで3時間以上かかることがあります。

※運賃や乗船時間は2025年10月時点の情報

フェリーや高速船の発着場所である西之表港は、種子島の北西部にあり、島内で最も栄えている西之表の地域内にある港です。一方、種子島空港は島の中央部の山あいにあり、周囲には飲食店やホテルなどはありません。種子島空港と西之表港は15km以上離れており、その間を運行するバスがないため、飛行機を利用する場合にはレンタカーの予約も必要になります。

種子島に行くには高速船がおススメ

海上を走る高速船

前述した高速船とは、ジェットフォイルとも呼ばれる水中翼船のことです。この船は、船底に装備された水中翼で揚力を発生させ、船全体を海面上に浮上させて走行します。海上を時速80kmほどのスピードで走るため、一般的なフェリーとは違った乗り心地が体験できるでしょう。水中翼船が就航している地域は非常に少ないので、このような船に乗船することも旅の思い出になるはずです。

もし種子島に到着した後にロケットの発射延期がわかれば、すぐに高速船で鹿児島に移動して、市内観光を楽しみましょう。この船を利用すれば、種子島から短時間で、鹿児島市内の中心地に到着できます。

種子島観光はロケットだけじゃない!おすすめスポット5選

海に向かって手を広げる女性

ロケットの発射が延期したときには、鹿児島での観光に切り替えることをおすすめしましたが、悪天候の場合には飛行機や船が欠航してしまうときもあります。欠航直後の飛行機や船に乗ろうとしても、予約が取れないことは少なくありません。

このようなときには、種子島観光を楽しみましょう!

種子島といえばロケットの打ち上げが有名ですが、実は魅力的な観光スポットも数多くあるのです。宇宙開発の歴史を学べる施設から、日本の歴史に深く関わる場所、そして心身をリフレッシュできる温泉まで多彩な楽しみ方ができます。
すぐに鹿児島に移動できない場合でも、十分に満足できる種子島の5つのおすすめスポットを、ここでは紹介します。

宇宙につながるJAXAの施設「宇宙科学技術館」

種子島宇宙センターの宇宙科学技術館

東京ドーム20個分もの広さがある種子島宇宙センター。その敷地の一角にある宇宙科学技術館は、一般公開されている貴重な施設です。

館内ではロケットや人工衛星、国際宇宙ステーション計画など宇宙開発におけるさまざまな分野の展示が多数あります。また専任ガイドによる解説を聞きながら、約1時間15分かけてセンター内の各施設を見て回れるバスツアーも用意されているのです。このツアーでは総合指令室や大型ロケット発射場も見学できますが、事前に予約が必要であるため、施設を訪問する前に確認しておきましょう。

ロケット打ち上げが見られなくても、ここでは宇宙開発の現場の雰囲気を十分に感じ取れるはずです。

「宇宙科学技術館」の情報
  • 住所:鹿児島県熊毛郡南種子町大字茎永字麻津(Google Map
  • TEL:0997-26-9244(バスツアーの受付窓口)
  • 開館時間:9:30~16:30
  • 閉館日:毎週月曜日
  • ロケット発射の日と重なれば休館になりますが、発射延期になれば開館となります
  • 入館料:無料(バスツアーも無料)
  • HP:https://fanfun.jaxa.jp/visit/tanegashima
  • 駐車場:あり

67歳の挑戦に思いを馳せる「伊能忠敬 種子島上陸の記念碑」

伊能忠敬が種子島上陸したを記す記念碑
※著者撮影

伊能忠敬とは、江戸時代に日本の海岸線を歩いて測量してまわり、初めて実測による日本地図を完成させた人です。

日本地図を作成するために56歳で江戸を出発した忠敬も、種子島に渡ったときには、すでに67歳の高齢に達していました。飛行機もフェリーもない時代に、その年齢で海を渡ること自体が命がけの挑戦だったのです。実際に渡航前には家族に遺言を残して、覚悟のうえで渡航を決断したと言われています。忠敬は1812年に種子島に上陸し、19日間をかけて島内を計測しました。その結果は、後日完成した日本地図の一部になっているのです。

この記念碑は、彼が種子島に上陸した場所の近くに設置されています。当時と変わらずに吹く海風や潮の匂いを感じながら、200年以上前に生きた忠敬の挑戦に思いを馳せると、彼から勇気をもらえる気がするでしょう。忙しい日常から離れて、一人静かに歴史の重みを感じられる、ここはそんな落ち着いた雰囲気のスポットです。

「伊能忠敬 種子島上陸の記念碑」の情報
  • 住所:鹿児島県熊毛郡南種子町島間(Google Map

480年前に日本を変える大事件があった「門倉岬」

門倉岬
※著者撮影

門倉岬は種子島の最南端に位置する岬であり、1543年にはポルトガル人が漂着した場所でもあります。このポルトガル人によって初めて日本に伝えられた火縄銃は、その後の日本の歴史に大きな影響を与えました。

天気の良い日には東シナ海と太平洋の両方を一望でき、遠くに屋久島や種子島宇宙センターの発射場も見渡せるため、門倉岬は島内屈指の景勝地でもあります。
日本の戦国時代を大きく変える出来事が起こった場所ですが、今では訪れる人を絶景で迎えてくれます。

「門倉岬」の情報
  • 住所:鹿児島県熊毛郡南種子町西之(Google Map
  • 駐車場:あり
「日本に初めて鉄砲を伝えた漂流したポルトガル人が漂着した場所」を記す看板
※著者撮影

種子島の自然・文化・歴史がわかる「鉄砲館(種子島開発総合センター)」

伝来された鉄砲以降に、国内で発展した鉄砲の展示(鉄砲館の内部展示)
※著者撮影

鉄砲館は、種子島の自然・文化・歴史などを幅広く紹介している総合的な博物館です。

「自然」に関する展示では、かつて種子島に住んでいた象の化石、70年前にこの地で絶滅した日本在来馬「ウシウマ」の標本などが展示されています。これらの展示から、種子島の自然の懐深さを感じ取れるでしょう。

種子島で発掘された象の化石の展示(鉄砲館の内部展示)
※著者撮影

種子島に伝来した鉄砲が、その後の日本に与えた影響を「歴史」のコーナーでは詳しく解説しています。特に興味深いこととして、鉄砲が伝来した当時の日本にはネジの概念がなく、銃の末端を密閉するためのネジの製作に苦慮したという事実です。つまり鉄砲伝来とは「ネジ伝来」でもあり、現在の日本の製造業につながる出発点だったことも館内の展示を見て気づかされました。

伝来された鉄砲の内部構造を説明した展示(鉄砲館の内部展示)
※著者撮影

この博物館は、雨天のときでもゆっくり過ごせ、知的好奇心を満たしてくれる場所です。

「鉄砲館(種子島開発総合センター)」の情報
  • 住所:鹿児島県西之表市西之表7585(Google Map
  • TEL:0997-23-3215 開館時間:8:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日:毎月25日(f7・8月・日曜日は除く)、年末年始(12/30~1/2)
  • 入館料:440円 アクセス:西之表フェリー乗り場から徒歩11分
  • Instagram:https://www.instagram.com/teppokan1543
  • 駐車場:あり

旅の疲れをリセットしてくれる「赤尾木の湯」

「赤尾木の湯]の外観
※著者撮影

種子島で疲れた体を癒やすならば、西之表の中心部にある「赤尾木の湯」がおすすめです。

ここでは、源泉かけ流しの温泉が楽しめます。
また館内の男湯・女湯には、それぞれに露天風呂が設置されており、外気の心地よさを感じられるでしょう。さらに浴場内には、電気風呂や泡風呂、サウナや水風呂も備わっています。この水風呂では種子島の地下水をそのまま使用しているため、サウナの後にミネラル豊富な天然水で体を冷やせば、疲れた体も整うはずです。

この施設に隣接する「種子島あらきホテル」の宿泊者は、この「赤尾木の湯」が無料で利用できます。この点は種子島で宿泊するホテルを選ぶうえで、ポイントのひとつになるのではないでしょうか。

「赤尾木の湯」の情報
  • 住所:鹿児島県西之表市西町78番地(Google Map
  • TEL:0997-22-1555(「種子島あらきホテル」のフロント)
  • 営業時間:6:00~23:00(受付22:30)
  • 休業日:年中無休
  • 入浴料:800円(大人)
  • HP:https://araki-hotel.co.jp/onsen.html
  • 駐車場:あり

観光するには腹ごしらえ!おすすめ種子島グルメスポット3選

「味処 井元(いのもと)」の海鮮丼
※著者撮影

種子島で観光を楽しむならば、地元ならではの美味しいグルメも忘れてはいけません。新鮮な海の幸をはじめ、この島でしか味わえない特産品を提供してくれる魅力的な食事処が揃っています。

ここでは、種子島を訪れたらぜひ立ち寄りたい、おすすめの3つのグルメスポットを紹介します。

天然だしが心も体も温めてくれる「たねうどん」

「たねうどん」で提供される餅入りきつねうどん
※著者撮影

種子島でのランチには、「たねうどん」を特におすすめします。

自家製の手打ち麺を使用しており、麺は太く、コシのある食感が特徴です。またうどんのスープには昆布やカツオ節、いりこなどが大量に使われています。このため一口飲めば、天然だしの豊かな風味が胃袋全体に染み渡り、心も体も温めてくれるでしょう。
店内の入り口左手にある棚から、いなりずしやてんぷらも自由に選べます。てんぷらは、とり天や海老天、ゴボウのかき揚げ、シイタケ天など種類も豊富です。
ただし夜は営業していません。またお店には電話がなく、電話での確認もできないので注意しましょう。

「たねうどん」の情報
  • 住所:鹿児島県西之表市西町37(Google Map
  • 営業時間:11:00~14:00
  • 定休日:水・日曜日
  • アクセス:西之表港フェリー乗り場から徒歩7分
  • Instagram:https://www.instagram.com/taneudon
「たねうどん」の外観
※著者撮影

厚みのある新鮮な刺身がうまい「ご馳走処 平八」

「ご馳走処 平八」で提供される料理
※著者撮影

「ご馳走処 平八」では、太平洋と東シナ海が交わる種子島近海で育った新鮮な魚が味わえます。
潮の流れが複雑な海で育った魚は身が締まっており、他では食べられない格別な美味しさに酔いしれるでしょう。この店ではさまざまな魚料理が味わえますが、なかでもお造りが特におすすめです。厚く切られた刺身を醤油につけて食べると、口の中が魚の旨味であふれます。

新鮮な海の幸を存分に堪能したい人には、ぜひ訪れてほしいお店です。

「ご馳走処 平八」の情報
  • 住所:鹿児島県西之表市西町41(Google Map
  • TEL:0997-22-2939
  • 営業時間:18:00~23:00
  • 定休日:日曜日
  • アクセス:西之表港フェリー乗り場から徒歩7分
  • Instagram:https://www.instagram.com/heihachi.8888
「ご馳走処 平八」の外観
※著者撮影

種子島でしか食べられない食材が豊富「味処 井元(いのもと)」

「味処 井元(いのもと)」で提供される料理
※著者撮影

「味処 井元」も新鮮な魚が美味しいお店ですが、特にエビやカニが好きな人にはおすすめの居酒屋です。ゾウリエビやセミエビ、伊勢海老やアサヒガニなど、さまざまな種類の甲殻類が味わえます。
さらに種子島特産の「ニガダケ」というタケノコの一種も、この店では食べられるのです。通常のタケノコと比べて細くて柔らかく、そのうえ甘みもあり、この店ではてんぷらにして提供してくれます。その一方で傷みやすいため、本土へ輸送することは難しく、種子島以外ではほとんど目にすることがない「幻の食材」です。

このお店では、本土では食べることができない、さまざまな食材を使った料理が堪能できるでしょう。

「味処 井元(いのもと)」の情報
  • 住所:鹿児島県西之表市西町189-1(Google Map
  • TEL:0997-22-1218
  • 営業時間:昼 11:30〜14:00 夜 17:30〜22:00
  • 定休日:不定休
  • アクセス:西之表港フェリー乗り場から徒歩9分
  • HP:https://aji-inomoto.jp/aji-inomoto.html
  • Instagram:https://www.instagram.com/inomoto_tanegashima
「味処 井元(いのもと)」の外観
※著者撮影

種子島観光で大活躍「セゾンプラチナ・ビジネス」

ゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの券面
※著者撮影

わたしが種子島を訪れたときには、セゾンプラチナ・ビジネス(セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード)が、さまざまなシーンで助けてくれました。

種子島旅行で発揮したこのカードのメリットの一例を紹介します。

  • 空港ラウンジ:
    このカードがあれば、鹿児島空港のラウンジも無料で利用できます。種子島まで飛行機で向かう際に、鹿児島空港で待ち時間がありました。しかし搭乗時間までの間は、このカードのおかげで、ラウンジでソフトドリンクを飲みながらゆっくり過ごせたのです。
  • レンタカー優待サービス:
    このカードを使えば、ニッポンレンタカーやトヨタレンタカー、オリックスレンタカーが割引料金で利用できます。種子島には、これらすべてのレンタカー会社の営業所があるため、受取場所や借りられる車種などで自分にあったレンタカーを選べました。
  • JALマイル:
    SAISON MILE CLUBに加入していたため、航空券以外の支払いでは、JALカードを超える高還元率でJALマイルが貯められました。ホテル代や食事代、レンタカー代やガソリン代などの支払いにより獲得できたJALマイルは、次の旅行に利用できます。
    ※普段使いではセゾンプラチナ・ビジネスが、JALカード以上にJALマイルが貯められることを、別記事にまとめています。興味のある人は、こちらの記事もご覧ください。

これら以外に成田空港や羽田空港、中部国際空港や関西国際空港から飛行機で向かう際には、一時預かりサービスも利用できます。このサービスでは、手荷物1個とコート1着までを、各空港内で一時的に無料で預かってくれるのです。このサービスを利用すれば、冬場に南九州に行く場合でもコートや荷物を預けて、身軽な状態で旅行が楽しめるでしょう。

セゾンのプラチナカードには個人用カード(セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード)もありますが、セゾンプラチナ・ビジネスの方がおすすめです。セゾンプラチナ・ビジネスは、会社員や公務員の人でもプライベートで利用することが可能なうえ、初年度の年会費はかかりません。まず1年間使ってみて、メリットが感じられれば2年目以降も更新すればよいので、カードのサービスが気軽に試せるでしょう。

執筆後記(ロケット打ち上げの動画)

旅の達人

わたしが種子島にいる間はロケットは発射されませんでしたが、離島した翌日には無事打ち上げが成功したようです(涙)。
こちらの動画は、わたしの友人経由で入手したものですが、打ち上げの様子をご覧ください。


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