カード会社から届いた、このメールなんだか怪しい……。
そんな経験ありませんか?
心当たりのない請求や、個人情報の入力を求めるメールは、フィッシング詐欺かもしれません。フィッシング詐欺によるクレジットカードの不正利用被害は高い水準で推移しているので、決して他人事と考えてはいけません。
本記事では詐欺メールの見分け方、メールを開いてしまった場合や個人情報を入力してしまった場合の対処法をまとめました。さらにカード会社が講じている詐欺メール対策までをわかりやすく解説しています。
- カード会社を装う詐欺メールによる被害の実態
- 怪しいメールを受け取ったときに取るべき正しい対処法
- カード会社が講じている詐欺メールへの対策
記事を読み終える頃には、不審なメールが届いても、冷静に行動できるようになるはずです。
カード会社を装う怪しいメールによるフィッシング詐欺の被害状況

フィッシング詐欺とは、実在の企業に偽装して、お金や個人情報をだまし取る犯罪です。
被害件数も多く、「自分は大丈夫」と思っていても、いつ被害にあうかわかりません。
ここではフィッシング詐欺による被害の実情を説明します。
フィッシング報告件数は過去最多を更新

フィッシング対策協議会の報告によれば、2024年の報告件数は1,718,036件でした。これは統計開始以来、最多の件数です。
※フィッシング対策協議会「フィッシングレポート 2025」
その前年の2023年から約1.44倍も急増しており、2025年以降も高い水準で推移しています。「自分もフィッシング詐欺の被害者になるかもしれない」という注意が必要です。
クレジットカードは特に狙われやすい分野

この報告によれば、フィッシングによって悪用された177の企業・サービスのうち34がクレジットカードでした。全体の2割近くを占め、業種別で最も多くなっています。
- クレジットカード(含む信販系):34
- 金融:31
- オンラインサービス系:20
- 通信事業者・メールサービス:19
- 仮想通貨:11
- EC:9
- その他:53
以上のことから、個人情報や決済情報は、カード会社を装ったメールによって最も狙われているといえるでしょう。
クレジットカードの不正利用の被害額は高止まりが続く

フィッシング詐欺で取られた情報は、多くの場合クレジットカードの不正利用に用いられます。日本クレジット協会の報告によれば、2023年以降の不正利用の被害額は、毎年500億円を超える高水準で推移している状況です。
| 年 | 不正利用被害額 | 備考 |
| 2021年 | 330.1億円 | |
| 2022年 | 436.7億円 | |
| 2023年 | 540.9億円 | 年間の被害額が500億円を超える |
| 2024年 | 555.0億円 | 過去最高の被害額(2025年7月時点) |
| 2025年 | 510.5億円 |
※日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」
各カード会社も不正利用を防ぐ仕組みを導入していますが、わたしたちも被害にあわないように細心の注意を払わなければなりません。
著者が実践しているカード会社からの怪しいメールへの3つの確認ポイント

著者(わたし)も、このようなメールを受信したことがあります。
しかし自分が保有していないクレジットカードだったため、すぐに「フィッシング詐欺メールだ」と気づきました。
仮に自分が持っているカードであった場合でも、いくつかのポイントを押さえるだけで、ある程度見分けられます。
カード会社の公式サイトが案内している注意点をもとに、わたしが日頃から実践している3つのチェックポイントをご紹介しますので、参考にしてください。

見分け方1:送信元アドレスやドメインをチェックする

最初に、送信元メールアドレスの@以降のドメインを確認します。
一般的にカード会社ごとに、あらかじめ正規ドメインは決まっているからです。
つまり正規ドメインのメールアドレスが送信元であるメールは、偽メールの可能性が高いといえます。

- 三井住友カード:vpass.ne.jp、smbc-card.com など
- JCB:jcb.co.jpなど
- イオンカード:aeon.co.jpなど
- 楽天カード:mail.rakuten-card.co.jpなど
- セゾンカード:mail.saisoncard.co.jp、saisonid.comなど
一方で、フィッシングメールはフリーメールで送られてくることが多く、フリーメールのドメインのアドレスから送られてきたメールには注意が必要です。
※フリーメールのドメイン例:gmail.com、yahoo.co.jp、outlook.com、outlook.jp、icloud.com、hotmail.comなど
わたしは、怪しいメールが届いたら、そのメールアドレスを検索エンジンで調べるようにしています。多くの場合、正規のメールアドレスか、そうではないかは検索結果からわかるからです。
見分け方2:緊急性をあおる内容のメールには注意する

「至急ご確認ください」などの緊急性をあおる件名や本文が書かれているメールには、気をつけてください。フィッシングメールの多くは、こうした言葉で冷静な判断力を奪おうとするからです。
そのようなメールが届いた場合には、焦ってメールに記載されているURLやボタンをクリックしてはいけません。まず落ち着いて、メールの内容に心当たりがあるかを考えてみましょう。
見分け方3:URLやボタンのリンク先を調べる

フィッシングメールの本文には、手続き用のページに誘導するためのURLやボタンがあります。そのリンク先のURLのドメイン部分を見てみましょう。
※URLのドメイン部分:「http://」または「https://」に続くURLの最初の部分
本来ならば、URLのドメインは、カード会社の正規ドメインになっているはずです。しかし見慣れない文字列や、公式ドメインを真似た偽ドメインが含まれているURLが記載されているメールは、フィッシングメールかもしれません。
一方でメール内のボタンは、URLが埋め込まれているため、ひと目見ただけではリンク先のURLがわかりません。
それでもパソコンならば、ボタンにカーソルを近づけると、URLが確認できます。多くのスマートフォンでも長押しするばURLが表示されるので、確認してください。

カード会社を騙った怪しいメールを受け取ったときの対処法

万一フィッシングメールが届いても、慌ててはいけません。冷静に対処することが大切です。
ここでは、不審なメールが届いたときに取るべき行動を解説します。
メールは返信せずに削除する

不審に感じたメールを受け取ったときには、本文中のリンクやボタンをクリックしてはいけません。個人情報などを入力しなくとも、リンク先にアクセスしただけで、端末がマルウエアなどに感染する恐れがあるからです。
※マルウエア:端末やシステムに損害を与えたり、情報を盗み出したりする悪意のあるプログラム
またメールに添付されているファイルにも同様の危険性があるので、ファイルは開かずに、メールを削除してください。
公式サイトや公式アプリから直接確認する

メールの内容に心当たりがあり、詳細を確認したい場合は、公式サイトや公式アプリからログインして確認しましょう。
「お知らせ」ページなどを確認すれば、カード会社からのメッセージがあるはずです。
公式サイトや公式アプリ内に通知がなく、それでも気になる場合は、直接カード会社に問い合わせましょう。ただしカード会社に問い合わせる場合は、メールに書かれた電話番号ではなく、公式サイトや公式アプリに記載されている問い合わせ先に連絡してください。
カード会社を名乗る怪しいメールを開封してしまった後の善後策

不審なメールが届いた場合には、返信せずに、削除してください。
もし誤ってリンクを押してしまった、あるいは情報を入力してしまった場合でも、不安を感じる必要はありません。落ち着いて対処すれば大丈夫です。
ここでは、メールを開封してしまった後の善後策を、状況ごとに解説します。
メールを開いただけなら過度な心配は不要

メールを開いて、本文を表示しただけであれば、危険性は高くはありません。現在主流のメールソフトは、本文を表示する際にプログラムを自動実行しない仕組みになっているためです。
ただしプレビュー表示のままでも画像が読み込まれると、開封した事実が送信者に伝わるため、迷惑メールが増える一因になります。メールの画像や動画に不正なプログラムが仕込まれるケースも報告されているため、メールソフトの設定で「画像の自動読み込みをオフ」にしておくと安心です。不安が残る場合には、セキュリティソフトで端末のスキャンを行っておきましょう。
メールのURLリンクやボタンをクリックしてしまっても慌ててはいけない

リンクを押して偽サイトが表示されただけであれば、その時点で金銭や個人情報が盗まれることはありません。何も入力していなければ、そのままブラウザを閉じても問題ありません。この場合も念のために、セキュリティソフトで端末のスキャンを行っておきましょう。
添付ファイルを開いてしまったときの手順

怪しいメールに添付されているファイルには、ウイルスなどの不正プログラムが組み込まれていることが少なくありません。このようなファイルを開いてしまうと、端末から個人情報を盗み取って外部に送信したり、メールを勝手に送信して他の端末に感染を広げたりする危険性があります。
誤って添付ファイルを開いてしまったら、ただちに以下の手順で対処しましょう。
- STEP1:ネットワークを遮断する
パソコンはLANケーブルを抜くか、もしくはWi-FiをOFFにして、インターネットとの接続を切断してください。スマホの場合は「機内モード」に切り替えましょう。インターネットとの接続を切断することで、個人情報の外部送信や端末の遠隔操作が防げます。 - STEP2:セキュリティソフトで端末をスキャンする
セキュリティソフトを用いて、端末をフルスキャンし、不正プログラムを駆除してください。不安が残る場合は、端末の初期化を検討してください。 - STEP3:カード会社や金融機関の利用履歴を確認する
身に覚えのない取引や外部送金の記録がないか、カード会社や金融機関の公式サイトを確認してください。万一、そのような記録があった場合には、その会社の「専用の相談窓口」に連絡して、窓口の指示に従ってください。 - STEP4:利用明細をこまめに確認する
STEP3までの対処が終わった後も、数か月程度は利用明細をこまめに確認しましょう。もし身に覚えのない取引や請求があった場合には、「紛失・盗難専用の相談窓口」に連絡してください。
ID・パスワードやカード情報を入力してしまった場合の対応

誤って公式サイトや公式アプリのIDやパスワードを入力してしまったら、速やかにパスワードを変更してください。同じIDやパスワードを使い回していれば、他のサービスのパスワードも変えましょう。
さらにカード情報(カード番号・有効期限・セキュリティコードなど)まで入力してしまった場合は、速やかにカード会社の「紛失・盗難専用の相談窓口」へ連絡してください。たとえ連絡までの間に不正利用が発生しても、多くのカード会社では補償対象になるため、過度な心配は不要です。ただし新たなカード情報が発行されるまでは、そのクレジットカードは利用できません。
いずれの場合でも、数か月程度は利用明細をこまめに確認しましょう。
怪しいメールによる不正利用を防ぐカード会社の取り組み

フィッシング詐欺による被害の拡大が続く昨今において、カード会社もさまざまな対策を講じています。
クレジットカードを選ぶには、ここで紹介する機能が備わっているカードを申し込めば安心です。
生体認証でログインできる

生体認証とは指紋や顔などユーザーの身体を利用して本人確認を行う技術です。
生体認証が必要なクレジットカードは「第三者が不正にログインしにくい」というメリットがあります。万一ID・パスワードが外部に流出しても、それだけではログインできず、決済もできないからです。
さらにIDやパスワードを忘れても、指紋や顔を確認して、ログインできます。
カードの利用通知によって、不正利用がわかる

クレジットカードを利用するたびに、メールやスマホアプリの通知機能で利用先や金額を知らせてくれるカードもあります。
心当たりのない利用内容は、不正利用の可能性が高いため注意が必要です。そのような通知を受け取ったときは、すぐにカード会社へ連絡すれば、被害の拡大が抑えられるでしょう。
カードを利用しない時は利用制限がかけられる

カードを使わない間は利用できないようにし、使うときだけ一時的に解除できる「オートロック機能」が備わっているクレジットカードもあります。クレジットカードを利用した後には自動的に再度制限がかかるため、不正利用を防止しながら、使いたいときだけカードの利用が可能です。
カードが利用制限中であるにも関わらず、第三者が不正利用すれば、すぐにユーザーへ通知される機能を備えたクレジットカードもあります。
怪しいメール対策が万全なカード会社を選びましょう

この記事ではフィッシング詐欺の実態や見分け方、メールが届いたときや開封後の対処法を解説してきました。
フィッシング詐欺の手口は日々巧妙になっていますが、不正利用を防ぐ仕組みが備わっているクレジットカードを選べば、過度に恐れる必要はありません。
三井住友カードは、この記事で述べてきた対策をすべて講じているカード会社です。
このカード会社が発行する「三井住友カード(NL)」や「三井住友カード ゴールド(NL)」では、フィッシング対策以外にも、次のようなメリットもあります。
- カード番号やセキュリティコードなどが券面に印字されていないため、紛失した場合でもカード情報を知られる心配がない
- 対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済やモバイルオーダーを利用すれば、7%の高還元率でVポイントが受け取れる
※7%の還元率でVポイントが受け取れる対象コンビニ・飲食店 - カード申し込みから最短10秒での即時発行が可能
安全性とお得さを兼ね備えたクレジットカードを利用したい方は、入会の検討をしてみてはいかがでしょうか。
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