アニメやマンガ、映画の舞台を訪ねる「聖地巡礼」。作中で見たシーンと同じ景色の中に立つと、物語の世界に入り込んだような感動が味わえます。
とはいえ、日本には数え切れないほどのアニメの聖地があり、どこへ行くか迷う方も多いでしょう。この記事では、これまで47都道府県を巡ってきた筆者が厳選し、次の3作品の聖地を紹介します。
- サイボーグ009
- シン・エヴァンゲリオン劇場版
- 進撃の巨人
住所やアクセス、周辺の観光スポットもまとめていますので、次の旅行計画の参考にしてください。
そもそもアニメの聖地巡礼とは?

聖地巡礼は、本来は宗教上重要な場所を参拝する行為を意味します。しかし現在では、アニメやマンガ、映画などの舞台やモデルになった場所をファンが訪れることも「聖地巡礼」と呼ばれています。
アニメ映画『君の名は。』の影響で、舞台である岐阜県の飛騨古川駅や気多若宮神社、長野県の立石公園や諏訪湖を訪れるファンが増えました。このような状況を背景に「聖地巡礼」という言葉は2016年の「新語・流行語大賞」のトップテンにも選ばれています。
聖地を訪れるのは国内のファンだけではなく、海外から来日する観光客も少なくありません。
風景や建物、現地の雰囲気から作品の世界観を感じられるため、多くの人々が「その場所」を訪れるのです。キャラクターの記念碑やモニュメントが設置されたエリアも多く、作中の名シーンを再現した記念撮影も楽しめます。
アニメ聖地巡礼その1:サイボーグ009(宮城県石巻市)

『サイボーグ009』は、昭和から平成にかけて活躍した漫画家・石ノ森章太郎の代表作の一つです。マンガを原作に、アニメや映画など数多くのシリーズが制作されてきました。
JR石巻駅の改札を出ると、街なかには『サイボーグ009』をはじめ、石ノ森が生み出したアニメや特撮作品のキャラクター像が並びます。
石巻が「マンガの街」と呼ばれる理由

石ノ森は宮城県石森町(現在の登米市)の出身です。少年時代には、自転車で3時間かけて石巻の映画館に通っていたといわれています。
この縁から、シャッター街となりつつあった石巻の中心市街地を「マンガによるまちづくり」で活性化させる構想が生まれ、石ノ森自身も協力しました。2001年には石ノ森萬画館が開館し、現在の石巻は「マンガの街」として多くのファンを集めています。
石巻マンガロードと石ノ森萬画館

駅から中心市街地へ続く「石巻マンガロード」では、サイボーグ009のほか、仮面ライダーやキカイダー、ロボコンなどのキャラクター像と記念撮影ができます。
JR石巻駅から南東の方向にマンガロードを抜けて12分ほど歩いた場所、そこにあるのが「石ノ森萬画館」です。ここは石ノ森作品の世界観が体感できるマンガミュージアムであり、デビュー作から晩年までの作品の展示が楽しめます。
展示を見ているうちに、作品に夢中になった頃の記憶がよみがえるはずです。
- 住所:宮城県石巻市中瀬2-7(Googleマップ)
- TEL:0225-96-5055
- 開館時間:9:00~17:00(12月31日は15:00まで)
- 休館日:毎週火曜日(4/29~5/5・7/21~8/24・12/24~1/7・3/25~4/7は開館)
※休館日が休日にあたる場合は翌営業日が休館 - 観覧料:
- 大人1,300円
- 中高生600円
- 小学生400円
- 未就学児無料
- 公式サイト:https://www.mangattan.jp/manga/
- アクセス
- 公共交通機関:JR石巻駅から徒歩12分ほど
- 車:三陸沿岸道路「石巻河南IC」から10分ほど
- 駐車場:専用駐車場なし(向かいの市営駐車場など周辺の駐車場を利用)
- 周辺の観光スポット;

※2026年10月19日~2027年1月8日は、3階の整備工事に伴い全館休館の予定
アニメ聖地巡礼その2:シン・エヴァンゲリオン劇場版(山口県宇部市)

次に紹介したいのが、JR宇部新川駅。この場所は2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のラストシーンの舞台として劇中で用いられています。
この作品は、1995年10月にテレビ放送が始まった『新世紀エヴァンゲリオン』から続くシリーズの完結作です。
旅の達人ラストシーンを振り返りましょう。
大人になったシンジが、駅のホームのベンチに座っている。
向かいのホームには、言葉を交わすレイとカヲル、そしてアスカの姿。
マリが現れ、シンジのDSSチョーカーを外す。
そしてマリの「さぁ行こう!シンジくん」という声に、シンジも「うん!行こう」と応える。
2人は手をつないで駅の階段を駆け上がり、駅の外へと走り出していく――。
この場面でシンジが座っていたベンチが、宇部新川駅の3・4番線ホームにあります。この駅がラストシーンに選ばれたのは、監督の庵野秀明が宇部市で生まれ育ったからだといわれています。
入場券を購入すればホームに入れるので、アニメ好きのパートナーとの旅ならば、この駅のベンチでラストシーンを再現してみてはいかがでしょうか。
なお、葛城ミサトが劇中で好んで飲んだお酒として知られる「獺祭(だっさい)」も、山口県の地酒です。お酒が好きの友人には、最適な土産にもなるでしょう。


アニメ聖地巡礼その3:進撃の巨人(大分県日田市)


大分県日田市には、『進撃の巨人』第1話のラストシーンを再現したスポットがあります。エレン・ミカサ・アルミンの3人が壁を見上げ、その向こうから超大型巨人が姿を現す名シーンです。
「始まりの場所」と呼ばれるこのスポットでは、大山ダムの壁(堤体)をウォール・マリアに見立て、その前に少年期の3人のブロンズ像が設置されています。
原作者の諫山創は日田市の出身です。2009年に『進撃の巨人』の連載を開始しました。作品が世界的な人気を得た後も、「故郷に恩返しがしたい」との思いから地域の観光振興に協力しています。
ほかにも、JR日田駅前のリヴァイ兵士長の銅像や市内2か所のミュージアムなど、見どころは豊富です。地元の特産品とのコラボ商品も多く、土産選びにも困らないでしょう。
- 住所:大分県日田市大山町西大山2008-1 大山ダム(Googleマップ)
- アクセス
- 公共交通機関:JR日田駅からタクシーで20分ほど
- 車:大分自動車道「日田IC」から20分ほど
- 駐車場:あり(無料)
- 周辺の観光スポット:
- あの丘の木(物語の冒頭や最終話に登場する象徴的な場所を再現)
- 進撃の巨人 in HITA ミュージアム(道の駅 水辺の郷おおやま内)
- 進撃の巨人 in HITA ミュージアム ANNEX(サッポロビール九州日田工場の敷地内)
- サッポロビール九州日田工場


アニメの聖地巡りをもっと楽しむためのポイントとマナー


旅行に出かける前に、目的地が描かれているシーンを見返しておくと、現地で「この角度だ」と気付ける場面が増えるでしょう。スクリーンショットを用意し、作中と同じ構図で撮影するのも聖地巡礼ならではの楽しみ方です。
コラボ商品の購入や地元グルメを味わうことも、作品と地域を応援する方法の一つです。聖地を訪れた思い出にもなるはずです。
一方で、聖地は地元の人が日常的に暮らす場所、あるいは駅・学校などの公共施設である場合も少なくないため、次の行動は控えましょう。
- 私有地への立ち入り
- 大声での会話
- 通行の妨げになる撮影
JR宇部新川駅のような駅のホームでは、列車を利用する人の邪魔にならないよう注意が必要です。
ミュージアムなどの施設は、改修工事やイベントで臨時休館する場合があります。公式サイトで最新情報を確認し、予約が必要な施設は早めに手配しておきましょう。
アニメの聖地巡礼に行くならイオンカードを持っていこう


今回紹介した場所以外にも、全国にはさまざまなアニメの聖地があります。ただし、周辺に土産を買える店舗があるとは限りません。そのようなときは、最寄りのイオンに立ち寄るのも一つの方法です。
地元の果物や地酒などを扱っている店舗も多く、イオンカードで支払えば次のような特典が受けられます。
- 支払額200円ごとに1ポイントが受け取れるWAON POINTが、いつでも2倍(200円ごとに2ポイント)
- 毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」は、買い物代金が5%OFF
- スマホ決済「AEON Pay」とイオンカードを連携させれば、こまめなチャージが不要になるうえ、毎月10日の「ありが10デー」には、WAON POINTが基本の10倍(200円ごとに10ポイント)
聖地巡礼に出かける前に、イオンカードを準備しておきましょう。
今回紹介した以外にも、熊本県内に多数設置されている『ONE PIECE』のキャラクターは有名です。これは熊本出身である原作者の尾田 栄一郎が行っている地震からの復興支援の一環です。熊本への旅行記事は別記事にまとめていますので、ご興味のある方は、こちらもご覧ください。




